日本パーカライジンググループ

日本パーカライジンググループ

会長メッセージ

代表取締役 会長 里見 多一

未来を変える表面改質技術で、
持続可能な社会へ

日本パーカライジング株式会社
代表取締役 会長

里見多一

日本パーカライジンググループは、1928年に創業して日本で初めて鉄鋼防錆技術を導入して以来、金属表面処理を中心とした表面改質技術を通じて、自動車・鉄鋼・家電などの伝統的な産業から、ハイテク産業に至るまで、幅広く産業の発展に貢献してまいりました。

近年、企業を取り巻く環境は、急速な技術革新、地政学リスクの高まり、社会構造の変化などにより、世界経済は先行きが不透明な状況が継続しております。
昨今の動向においては、生成AIの急速な普及やEVシフトをはじめとする産業構造の転換が、ビジネスの在り方に大きな影響を及ぼしています。このように変化の激しい時代においては、過去の延長線上ではなく、既成概念にとらわれない発想と、変化に果敢に挑戦する姿勢が求められます。

現在、弊社グループは、2028年に迎える創業100周年、そしてその先の未来を見据えて、2021年に策定したVision2030「表面改質技術を通じて新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献する」をグループ共通のビジョンに掲げ、社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指しています。

2025年度からスタートした第5次グループ中期経営計画では、「変革への挑戦 ~Challenge for Change~」をテーマに、事業ポートフォリオの拡大、新規事業の育成、AIやDXを活用した業務改革、グローバル人材の育成と重用などを推進し、持続的な成長を目指します。また、「リージョナル経営の推進」により、国内外のグループ連携を強化し、海外事業の拡大を図るとともに、各地域のニーズに即した製品・サービスの開発を進めてまいります。

私たちの表面改質技術は、金属の摩耗や劣化を防ぎ、耐久性を向上させることで製品寿命の延長に貢献します。これにより、資源の消費や廃棄物の発生を抑制し、持続可能な社会の実現に寄与しています。また、摺動性や耐摩耗性を向上させ、摩擦抵抗を低減することで、自動車などの燃費改善にも貢献しています。さらに、表面処理工程で使用する処理液や副産物の再資源化、容器のリユース、再生可能資源の活用など、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みにも積極的に取り組んでまいります。さらに、ネーチャーポジティブの視点を取り入れ、生物多様性の保全や自然資本の再生にも力を注いでいます。

これらの取り組みをさらに加速させるため、2025年4月から、神奈川県平塚市の総合技術研究所は、新たな研究棟の開設により「新総合技術研究所(Parker Innovation Center)」として生まれ変わりました。最新の設備と研究体制を整え、EVや水素エネルギーに関連した研究開発活動を強化し、脱炭素社会に向けた技術革新を牽引する研究開発拠点としての役割を担っていきます。

また、新たな分野への挑戦として、同年7月に、医療機器事業を分社化し、Parker MedTech株式会社を設立しました。今後は、弊社が保有する表面改質技術を活用したクラスⅣ高度管理医療機器の開発など、人々の健康と安心に貢献する新たな価値創出に取り組んでまいります。

私たちは、表面処理のリーディングカンパニーとして、単なる製品づくりにとどまらず、グループの成長とともに、社会課題の解決に、これまで以上に取り組みたいと考えており、「技術立社」を掲げる企業グループとして、これまでに培ってきた技術力をさらに進化させ、社会に対する新たな価値を提供すべく、挑戦してまいります。