会長メッセージ

※新総合技術研究所完成予想図
※概要は計画段階の内容であり、今後、変更となる可能性があります

サステナビリティ経営の推進と3G経営の確立に向けて 日本パーカライジング株式会社 代表取締役会長 里見 多一サステナビリティ経営の推進と3G経営の確立に向けて 日本パーカライジング株式会社 代表取締役会長 里見 多一

日本パーカライジンググループは、1928年に日本で初めて鉄鋼防錆技術を導入して以来、永年にわたり金属を中心とした表面改質技術で自動車・鉄鋼・家電などの基幹産業から最先端産業まで幅広く貢献してまいりました。

近年、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、過去の延長線上からの発想だけでは対応が困難な状況となっております。コロナ禍やロシア・ウクライナ紛争、AIをはじめとする急速なテクノロジーの進歩といった、足元で起こっている一連の出来事は、まさにその証左とも言えます。

こうした環境下、弊社グループは、2021年5月に、自らが思い描く未来像を「Vision2030」として策定し、『あらゆる表面をカガクで変える』をスローガンに、新たな事業への挑戦だけでなく、社会課題の解決に貢献するソリューションの提供など、グループ一丸となってサステナビリティ経営を推進することを掲げました。そして、その具体化、実現に向けて、重要課題(マテリアリティ)の特定、カーボンニュートラルに向けたGHG削減目標の設定など、サステナビリティ経営を支える理念体系や目標等の整備を着実に進めております。

また、2022年度より始まった第4次中期経営計画では、「Vision2030実現に向けた成長戦略の推進」、「社会課題解決への貢献」、「企業変革」を基本方針とし、全事業セグメントにおいて、既存事業の深耕、新規分野の開拓、グローバル事業の拡大、環境問題などの社会課題解決に積極的に取り組むことで、グループとして企業価値の向上を図っております。特に成長余地の大きい海外市場では、「Think Globally & Act Locally」との考え方に基づき、進出先の市場開拓に積極的に取り組んでおります。

その他にも、2024年末の竣工を目指し、神奈川県平塚市にある弊社総合研究所の大規模リニューアル工事を進めております。リニューアル後の総合技術研究所では、最新の設備機器を利用し、環境対応型製品をはじめ、EV部品向け製品・サービスなどの研究開発をさらにいっそう強化するとともに、これら製品・サービスの供給・提供により、サプライチェーン全体での環境負荷低減に今まで以上に貢献してまいります。

グループの成長に伴い、社会課題の解決に対する責任をこれまで以上に強く感じております。ステークホルダーの皆さまのご期待によりいっそうお応えしていくため、「技術立社」を掲げる弊社グループの総合力を結集し、長年培ってきた技術をさらに進化・発展させ、貢献の場を広げていく所存です。

引き続き温かいご支援とご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。